Voicy、PxDT・塩野義製薬の取り組みに賛同し、BGMのひとつに認知症の予防・改善が期待される「ガンマ波サウンド」を追加
2023.09.21ニュースリリース
「世界アルツハイマーデー」に合わせ、音声特集「#親と話そう認知症」を実施
株式会社Voicyが運営する音声プラットフォームVoicyは、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社と塩野義製薬株式会社が共同開発したガンマ波サウンドを活用した楽曲をBGMの曲目に追加しました。これにより、リスナーは、パーソナリティの声の背景に流れるBGMとして、新たに「ガンマ波サウンド」を選択できるようになりました。※1 また、9/21(木)の「世界アルツハイマーデー」に合わせ、認知症について知り、考えるための音声特集「#親と話そう認知症」を実施します。Voicyは、声を通じて、認知症を自分ごととして考えるきっかけを届けます。
Voicyでは、パーソナリティ自身がBGMを用意する必要がなく、リスナーが自分自身で曲目の中から好きなBGMを選び、放送の背景に流すことが可能です。倍速機能を使っても、話声だけが速度調整されるためストレスなく聴くことができます。これまで、BGMの種類は「コーヒータイム」「イノセントバード」「エレクトロ」の3種類でしたが、今回、新たに「ガンマ波サウンド」を選択できるようになりました。ガンマ波サウンドは、テレビやラジオなどの音をリアルタイムに40Hz周期の音 ※2に変調することができる特殊な技術を用いた、生活をしながら認知機能をケアできる可能性がある音のことです。※3 今回選択できるようになったBGMは、ガンマ波サウンドを活用した楽曲です。
また、Voicyでは、9/21(木)が「世界アルツハイマーデー」であることから、音声特集「#親と話そう認知症」を実施します。認知症と判断されてからでは、財産の管理や処分などの手続きが困難になることがあるといわれています。今から向き合うべき「今後のこと」について親子で話すきっかけを届けます。
※1 アプリの最新アップデートが必要になります。アプリのアップデートが可能になるタイミングには個人差があります
※2 1秒間に40回の繰り返し頻度(40ヘルツ周期)を持つ音
※3 環境によって効果に差が生じる可能性がございます
BGMの設定方法
ガンマ波サウンドについて
「ガンマ波サウンド」は、テレビやラジオなど、日常のあらゆる音をリアルタイムに変調することで、生活をしながら認知機能をケアできる可能性がある音です。40Hzの周波数は、ヒトが記憶や推論などの問題解決型の思考をしているときに現れる脳波「ガンマ波」と同じ帯域であり、アルツハイマー型認知症の方では健常人と比較してガンマ波が減少していることなどが報告されています※1。また、40Hz周期の音の呈示によって、マウスの認知機能が改善した研究結果や、ヒトを対象とした臨床試験においても40 Hz周期の音と光を用いて認知機能悪化の抑制や脳萎縮の抑制を示唆する研究結果が得られており、40Hz周期音は世界的に注目を集めています※2。
一方、これまでの研究で用いられた40Hz周期音は音声情報などを含めることの出来ない単調なパルス音であり、毎日長い時間聞き続けるには負担が大きく、日常生活の中に取り込みづらい可能性がありました。PxDTと塩野義製薬では、この課題を解決するために、テレビやラジオなどの音をリアルタイムに40Hz周期の音に変調することができるガンマ波変調技術を用いた「ガンマ波サウンド」を共同で開発しています。また、ガンマ波変調技術による40Hz変調音においてもヒト脳内でのガンマ波が惹起されることを確認しています。
ガンマ波の最新研究|ガンマ波テクノロジー 認知機能ケア啓発プロジェクト – ウェルネス総合研究所 (https://wellnesslab-report.jp/)
※1 Herrmann, C. S., & Demiralp, T. (2005). Human EEG gamma oscillations in neuropsychiatric disorders. Clinical neurophysiology, 116(12), 2719-2733.
※2 Cell. 2019 Apr 4;177(2):256-271.e22.